「あ~、なんだか体が重たいなぁ…」
暦の上ではもう秋だというのに、まだまだ居座る夏の暑さ。朝晩は少しだけ過ごしやすくなったけれど、日中のじりじりとした日差しには、正直うんざりしてしまいますよね。
夏のあいだ、私たちは知らず知らずのうちに、ずいぶんと頑張ってきました。うだるような暑さの中での通勤や家事、楽しいイベントも、実はからだにとっては大きな負担。
冷たい飲み物や食べ物で胃腸はちょっぴりお疲れ気味、クーラーの効いた部屋と外との温度差で自律神経も「どっちに合わせればいいの?」と混乱しがちです。
この残暑の時期に感じるだるさや食欲不振は、いわば、からだから「夏、おつかれさま!少し休ませてね」というサイン。そんな時は、慌てずに、自分をいたわる時間を少しだけ作ってみませんか?
がんばらない、ゆるやかな養生のススメ
まずおすすめしたいのが、「温かい一杯」を日常に取り入れること。
朝起きたら、まずは白湯を一杯。冷房や冷たいもので冷えた内臓が、じんわりと温められていくのを感じるはずです。
ほかにも、生姜を入れた紅茶や、具沢山の味噌汁もいいですね。胃腸が元気を取り戻せば、自然と「なにか美味しいものが食べたいな」という気持ちも湧いてきます。

そして、もうひとつ。夜のリラックスタイムに、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かってみてください。
「暑いのに、お風呂なんて…」と思うかもしれませんが、これが意外と効果的なんです。
夏の間、シャワーだけで済ませていた方も多いのではないでしょうか。
湯船に浸かると、全身の血の巡りがよくなり、凝り固まった筋肉がふっとゆるみます。
心も体もほぐれて、質の良い眠りにもつながりますよ。ラ
ベンダーやカモミールなど、リラックス効果のあるアロマオイルを数滴たらすのも、特別な時間になっておすすめです。

季節の変わり目を、ごきげんに過ごすために
厳しい残暑は、夏の疲れをリセットして、実りの秋を迎えるための大切な準備期間。
ストイックな健康法もいいけれど、まずは「気持ちいいな」「なんだか、ほっとするな」と感じることから始めてみませんか?
がんばりすぎた夏のからだを、優しいいたわりで満たしてあげる。そうすれば、からだも心も軽くなって、澄んだ秋空の下へ、きっとごきげんで駆け出していけるはずです。