1916年に創業以来、100年以上の軌跡を歩んできたサルス社。
事業をスタートするきっかけになったのは創業者の突然の重病経験でした。
グレイザー博士は1867年にドイツのミュンヘンで生まれ
高校卒業後に世界で最も古い大学の一つであるミュンヘン大学の医学部を専攻しました。
1896年に博士号を取得した後、歯科や神経内科、獣医学へと知見を広げ
著名な医師の下で精力的に活動をしていました。
順風満帆な毎日を送っているように見えたグレイザー博士ですが
30歳になる頃に突然病に襲われました。
腸に関連する病気で、自身も初めての病だったため
神経質になり身体の衰弱に日々苦しんでいました。
自身の幅広い医療の知見を使してあらゆる処方を施しましたが
状況は一向に良くなりませんでした。
そして、苦心の末たどり着いた答えが
「栄養バランスの悪さと消化しずらい食べ物が病気を引き起こしているのではないか」
ということでした。
それ以来、グレイザー博士は食事制限を開始し
体内の消化器官のはたらきを高める治療をし続けました。
忍耐強く取り組んだ結果、奇跡的に全快することができました。
病気から快復したグレイザー博士は自身のライフワークとして
食事をテーマにドイツ全土調査する旅に出かけました。
ドイツの全土の人々の習慣と食生活を体験するうちに
世界中の栄養素のついても興味を持ち、複数の国で見聞を広げました。
帰国後にグレイザー博士「Salusの治療法」を開発し
1916年にミュンヘンでセルフメディケーションを主体としたSalus事業をスタートしました。
その治療法の原則となっていた2つのことが
「治療=クレンジング」「自分自身で健康を維持すること」です。
治療では腸内をクレンジングする効果を期待できるハーブティーを使用していました。
以来、サルス社ではハーブを中心とした製品の開発を続けており
今日では約650品もの商品を取り扱っています。
1930年に悪性貧血のため63歳でこの世を去ったグレイザー博士ですが
生涯を通して探求心があり、知識を得ることに貪欲でした。
健康に対して飽くなき研究を重ねたグレイザー博士が重病の経験をした後に
自身や周囲の方の健康を想って、大切にしていた考え方があります。
私たちは食べるモノからではなく
実際に体内で消化できるモノでしか
健康を維持できないことを
簡単に忘れてしまう
現代社会では、食べ物に困らなくなった一方で
自分の口に運ぶものが身体にどのような影響を与えるかを
ついつい忘れがちになります。
グレイザー博士は現在もサルス社の事業を通して
「自分自身で健康を維持すること」を
私たちに教えてくれているのかもしれません。