もうすぐ6月、和名は「水無月」といいます。
雨の多い季節ではありますが「水無月」と書くのには諸説あります。
水無月の「無」は有無を表すのではなく「の」の連帯助詞「な」であるとされており「水の月」という見た目には正反対の意味になるのです。
「水の月」の由来には、これまで水のなかった田んぼに水を張る時期であることからそう呼ばれるようになったとされています。
うるおい溢れる水の月ですが、ありあまった「湿度」がカラダに及ぼす影響をしっかり確認しておきましょう!
■人が快適に感じる湿度について
室温が25-28度の場合、湿度50-60%
室温が18-25度の場合、湿度40-50%
春から梅雨入りくらいの気候が過ごしやすいと感じるのにも頷ける数字ですね。
■冬は湿度が高くても平気?
同じ湿度50%でも、気温によって空気が持てる水蒸気の量は変化します。
ある個所において一定量の空気を取り上げた場合、
暖かい空気の方が、たくさんの水を貯えることが出来ると考えてください。
(相対湿度について)
冬は空気が保持できる水分量が少ないため、同じ湿度でも快適に過ごすことができます。
■高温多湿はどんな問題を引き起こす?
私たちのカラダにおいて、体表面にある汗が蒸発する時の気化熱が、表面の温度を奪うことで体温を下げる働きをしています。
しかし湿度が高いと洗濯物などがなかなか乾かないように、汗が蒸発しにくくなり、体温をうまく下げられず疲れに繋がります。
また体温調節が上手くできないことが続くと、自律神経のバランスが乱れることから、夜の寝付けなさや食欲不振、身体のだるさなどさまざまな不調を引き起こす可能性があります。
■こんな工夫をしましょう!
定期的な換気をしよう。冬のようにこもった熱気を出すイメージとは異なり、余計に湿度が上がると思っている方も少なくありません。
扇風機やサーキュレーターなどを使い、空気を循環させることで屋内全体の湿度を下げることができます。
除湿器や除湿剤などを用いて家具や布のカビ発生を予防し、過ごしやすい環境に整えましょう。
オフィスや学校の教室には、最適とされる基準が設けられています。
しかし、各家庭においてはどうでしょうか?
それぞれの感覚に頼っている部分が多くあるかもしれません。
また、気温や湿度が分かるものが無いというご家庭もあるかもしれません。
私たちが過ごしやすいと感じる環境は、心身共にそれだけで一つストレスを軽減できると考えます。
カラダとココロが穏やかであることは、健康のために何よりも大切なことです。
住環境を整えるということも、健康管理の一つとして、これから見直してみませんか?