すこしずつ暖かい日が増えてきましたね。
今年も桜の季節がやってきました。
日本人を魅了する桜、平安時代の和歌に桜の歌が詠まれていることからも、歴史の長さが伺えます。
さて、そんな桜が地球温暖化の影響を受けていつの日か開花しなくなるかもしれないという事はご存知でしょうか?
桜の開花について
桜の開花は、日本列島の南北では見ごろの時期も大きく事なり、温暖な沖縄2月から、北海道では5月中旬に見ごろを迎えます。
桜の開花予想日が同じ地点を結ぶことで、天気図の前線のようになることから「桜前線」とも呼ばれ一度はご覧になられたことがあるかもしれません。
桜前線が北上する速さをご存知でしょうか?
日本海側では時速およそ0.7km、太平洋側では時速およそ1.0km
これは赤ちゃんのハイハイやお掃除ロボットの進む速さと同じくらいと言われています。
私たちの歩く速さが時速およそ3.5 kmと言われていますから、すこしゆっくりしたペースですね。
しかし、桜の開花時期が早まっていると感じることは有りませんか?
桜の開花が早い理由?
桜は、成長すると花になる芽を前年の夏に作り、秋から冬にかけて厳しい寒さを超すための休眠に入ります。
一定期間の低温刺激によって休眠から目覚めることで、開花に向けて成長が再開します。
休眠から目覚めた花芽は、春にかけて成長し、日最高気温の積算が一定に達することで開花します。
すなわち開花が早まっているということは、春先の気温が高かったことを意味しています。
地球全体の気温が上昇している近年では、桜の開花時期は10年で1~2日早まっていると言われています。
なぜ桜が咲かなくなる?
春先の気温が高い場合、開花は早くなります。
では真冬の気温が下がりきらなかった場合はどうでしょうか?
前年の夏には花芽を作り、休眠に入る桜が咲かなくなる、
その理由の一つは、休眠から目覚めるための寒さが足りなくなることです。
私たちにとっては辛い冬の寒さですが、これまでの気候と共に繫栄してきた桜にとって必要な寒さであったという事です。
自然界に存在する生き物は、その自然と共生してきました。
未来の地球の環境を守るという事が、漠然としていて自分の事のように考えるのが難しいと感じたことがあるかもしれません。
「これまでの歴史と共に受け継いできた、私たちの大好きな桜を未来に届けるため」
そう考えると、自ら出来ることを見つけてみたいと思いませんか?